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成人のアトピー性皮膚炎
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食物とアトピー性皮膚炎
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思春期、青年期のアトピー性皮膚炎
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アトピー性皮膚炎、年齢別の症状
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アトピー性皮膚炎の正しい理解
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アトピー性皮膚炎になりやすい子供
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アトピー性皮膚炎とは
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アトピー(アレルギー)体質とは
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成人のアトピー性皮膚炎
この時期では、小児期からアトピー性皮膚炎をずっともち続けている方と、小児期にはあったが思春期にはほとんど消退していたものが就職と同時に再発した方と、
小児期には皮膚はきれいだったが成人してから初めて発疹が出だしたという方の、3通りに分かれます。
第一の方は、多くが顔面は赤く、皮膚には深いしわがあり、全体的にははれぼったく、カサカサが付着して常に手で触わっていたり掻いていたりします。
目の下にはやはりしわが寄っていて、まゆ毛もうすくなっています。
また、首には黒い色素沈着が皮膚のしわにそってびまん性に認められることもあります。
それぞれの方に共通するのは、四肢の伸側や背中、おでこや手の甲の湿疹病変で、赤くなっていてかゆいと訴えられます。
就職などの精神的肉体的ストレスは症状の悪化を招くとともに、仕事が忙しいために、まめにスキンケアができなかったり皮膚科に適う時間がなくて、どうしても軟膏などの薬が不足がちになったりすることも、
アトピー性皮膚炎のコントロールがうまくいかない要素になっています。
しかし、成人型のアトピー性皮膚炎の治療を最も困難にしているのは、年齢とともに病勢が軽減していくことが期待できない点かもしれません。
いいかえれば、現在のアトピー性皮膚炎の治療が、症状を抑えて患者さんのアレルゲンに対する反応性が変化していくのを待つという、消極的な方法をとらざるを得ないということです。
この時期のアトピー性皮膚炎の方は、多くが環境にあるアレルゲンに対して強い反応を示します。
ハウスダスト、すなわち家のほこりとそのなかに生息しているヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニが主なものですが、スギ花粉や犬や猫のふけに反応する方もいます。
カテゴリー:アトピー
食物とアトピー性皮膚炎
子どものアトピー性皮膚炎は食物アレルギーが関与している場合があります。
そのなかでも卵と牛乳が原因として比較的多いとされています。
離乳食をはじめるときに、いきなり卵、牛乳を与えるのは、アトピー素因をもっている子どもには注意が必要かもしれません。
妊娠中にこれらの食物を摂った場合とそうでない場合の比較がドイツでなされましたが、生まれてきた赤ちゃんの食物アレルギーの頻度は変わりなく、また授乳に関しても有意差がないとの報告があります。
一方、母乳中にアレルゲンが分泌されるので控えたほうがよいとする報告もあり、さらに多くの症例で検討される必要があります。
いずれにしてもお母さんがよく観察して、この子は卵を食べさせると必ず強いかゆみが出るといった因果関係に気づいた場合には、
皮膚のスクラッチテストと呼ばれるもので、その食物に対するアレルギーの有無を検査しておくことをすすめます。
カテゴリー:アトピー
思春期、青年期のアトピー性皮膚炎
多くのアトピー性皮膚炎では、この時期に症状が軽快します。
しかし、ひじやひざの屈側にカサカサした発赤が残っていたり、スポーツをしたりして汗をかくと、そこがかゆくなったりします。
一方、重症のアトピー性皮膚炎では、お腹や背中、顔、首、手などにかゆみが残って象の皮膚のようになったり、
部分的に掻くくせがつくと、そこばかり掻くために、皮膚が盛り上がって結節性痺疹といわれる小豆から大豆大の皮膚の小結節が多数できます。
さらに悪循環でかゆみが強くなり始終掻いているために、その結節性痺疹の頂上にかさぶたがついていることもあります。
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アトピー性皮膚炎、年齢別の症状
乳児のアトピー性皮膚炎
乳児のアトピー性皮膚炎では、かゆみが強く、顔やからだの皮膚は赤く、はれぼったく、しばしば掻きこわしにより汁が出たり、びらんになります。
お腹の皮膚が鳥肌のように毛穴に一致して少しザラザラした感じがあり、
梨の皮のようとも表現される変化をみることもありますが、幼児期に比べるとまだ顕著ではありません。
赤ちゃんはかゆがって不機嫌になります。
常に、または眠くなったり(眠くなるときには末梢の血管が開いて皮膚が暖かくなる)、風呂や布団や暖房でからだが暖まると、かゆがってひっかき傷を作ることがあります。
紙おむつのあたっているところはあまり発疹が強くないのも、この病気が掻きこわしによって悪化することを物語っています。
そのほか、おむつによって保湿されているからだという考えもあります。
一方、乳児脂漏性皮膚炎はあまりかゆくなく、頭の皮膚には脂肪を多く含んだガサガサやゴワゴワがついてきます。
幼児、学童期のアトピー性皮膚炎
ひじやひざの属側などがガサガサしたり、湊出液が出る皮疹が続くことが多いのですが、軽症例ではそのほかの部位はほとんど治ってしまいます。
またアトピー性皮膚炎の子どもは砂遊びや粘土遊びなどで手を使うことが多くなると、手がガサガサしたり赤くなったりする傾向があります。
また、以前はズック靴皮膚炎と呼ばれていた足の裏のかさつきもみられます。
耳たぶの下の付け根が赤くなり、切れて湊出液が出る「耳ざれ」も、この時期にしばしばみられます。
このころの血清中のアレルゲン特異的1gEは、多くの患者さんでハウスダスト(家のほこり)とそのなかに住むヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニに対するものになっています。
このダニは人を刺したりしません。
ヒトのあか垢やふけを食べているとされ、これらの虫体や排泄物にアレルギーを起こすもとがあるとされています。
学童期のアトピー性皮膚炎の多くは、小学校を卒業する頃には軽快していきます。
なぜよくなるのかはわかりませんが、ひとつにはアレルゲンに対する慣れの現象が起こるのかもしれません。
一方、幼児期のアトピー性皮膚炎で食物アレルゲンが関与していると思われる症例もあります。
食べ物とかゆみのひどさは注意深く観察する必要があります。
カテゴリー:アトピー
アトピー性皮膚炎の正しい理解
アトピー性皮膚炎の治療で最も重要なことは、病気を理解することです。
この病気は体質的要素を含んでいて、今のところ、ある薬を飲めばたちどころに治り、その後、薬をやめても再発しないというような急性の病気とは性質を異にするということです。
症状を軽減するためには、毎日のスキンケアと軟膏を主体とする外用療法、抗アレルギー薬による内服療法を、体質が徐々に変化するか環境が変わるまで気長に行うことです。
適切なスキンケアを心がける
スキンケアで大切なことは、汗がついたままにしないことです。
また、石鹸などの刺激物が長時間皮膚に接触しないようにします。
入浴は毎日してもかまいませんが、石鹸で強くこするのは避けなくてはいけません。
石鹸はなるべく合成洗剤の入っていないもの(アトピコ石鹸など)を手にとって泡立て、からだには手ですり込みます。
このときの量は、からだの脂っぽい部分であれば泡立ちが悪くなる程度で十分です。
そしてやわらかい木綿のタオルでたくさんのお湯をかけながら石鹸をきちんと、しかしやさしくこすり落とします。
また、からだが暖まりすぎるとかゆみが出てきますので、お湯の温度もややぬるめにします。
夏には冷たいおしぼりなどで押さえるようにして汗をとります。
ここでもこすることは避けましょう。
毛糸や髪の毛が触わってチクチクするような状態があると、そこに皮疹が出てくることがありますので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎があると、主婦の手湿疹がひどくなる傾向があるように思います。
洗剤は皮膚の自然の保湿成分を洗い落としますので、極力接触しないように木綿の手袋をしたうえにゴム手袋をして、手の保護をすることが大切です。
ほこりっぽい仕事をするときにも、忘れずに手袋をすることをおすすめします。
カテゴリー:アトピー
アトピー性皮膚炎になりやすい子供
どのような子どもがアトピー性皮膚炎になりやすく、さらに発症して悪化していくのかみていきましょう。
アトピー素因がある子ども
親兄弟にアトピー性皮膚炎、ぜんそく、アレルギー性鼻炎がある子ども(赤ちゃん)は、将来的にアトピー性皮膚炎になる可能性があります。
ストレスがかかっている子ども
赤ちゃんのうちから精神的なストレスは皮膚症状を悪化させますので、お母さんなどの暖かいスキンシップが大切です。
「うちの子はアトピーなのじゃないかしら?
もしそうだったら、もう絶望!」
というようなお母さん白身の精神的不安定が、実は量も赤ちゃんのストレスになりうることを銘記すべきです。
掛くくせのついてしまった子ども
掻きこわしのくせはたしかに問題なのですが、それを脅迫的にやめさせる親の態度には、もっと注意する必要があります。
子どもが掻いていたらそっと手を握ってやったり、別のことに興味を移してあげたりするようにします。
もうどうにも止まらないぐらい掻いてしまったら、軟酋処置をしてから、4℃(冷蔵庫保存)のおしぼりタオルで湿布してあげます。
赤ちゃんのうちは柔らかい木綿でつくったミトンの手袋も掻きこわし予防にある程度有効ですが、縫い目が必ず外になるようにかぶせることが注意点です。
縫い糸がほつれてきて指にからまり、血行不良から指の切断につながることもあるのです。
自動車排気ガスをたくさん吸っている子ども
家の近くに交通量の多い道路があるとアレルギーの程度がひどくなるという考えがあります。
排気ガスと抗原を混ぜて吸入させると、鼻粘膜でアレルギーの反応が起こりやすくなるというものです。
たしかに、首からスギの花粉は飛んでいたのに、なぜ今になってこんなに花粉症が騒がれだしたのか考えると、この意見も捨てられません。
またアトピー性皮膚炎でも、重症な方はより排気ガスの多いところに住んでいる傾向があるように思われます。
カテゴリー:アトピー
アトピー性皮膚炎とは
先天的に各種アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に対して過敏に反応し、じんま疹や湿疹、ぜんそく発作、鼻みず、くしゃみ発作、目のかゆみなどが起こる素因をアトピー素因といいます。
このうちとくに湿疹を起こすものがアトピー性皮膚炎です。
治療としてはアトピー性皮膚炎はスキンケア、軟骨療法が主体となり、内服療法は補助的になります。
一方、じんま疹はは内服療法が中心となり、その内容はアトピー性皮膚炎の内服療法とほぼ同じです。
カテゴリー:アトピー
アトピー(アレルギー)体質とは
アレルギーになりやすい体質をアトピー体質といいますが、「アトピー」という言葉は、もともとギリシャ語で「奇妙な」という意味をもちます。
20世紀の初めに、アメリカのコカとクックが気管支ぜんそく、花粉症、じんま疹などのアレルギー疾患は合併しやすく、また遺伝的傾向をもつこと、患者の大多数が通常では無害な物質に対して過敏反応を起こすことに注目して、こうした状態に対して名づけた言葉です。
その後、これら一群の病気が、1gE抗体によるI型アレルギーによって起こることがわかり、現在ではアトピーという言葉はIgE抗体を作りやすい体質を指すようになりました。
また、I型アレルギーによって起こる病気をアトピー性疾患ともいいます。
アトピー素因をもつ人の家族には、アトピー性疾患をもつ人が多くみられることから、「アトピー家系」と呼ばれます。
なお、遺伝するのはIgE抗体を作りやすい体質そのものであって、ぜんそくとかアトピー性皮膚炎といった病気そのものが遺伝するわけではありません。
したがって、親がぜんそくでも子どもはアトピー性皮膚炎しかみられないというように、病気として現れるものは別な場合が少なくありません。
それではなぜ、同じアトピー体質をもちながら、人によって現れる症状や病気が異なるのでしょうか。
それはぜんそくであれば気道の過敏性、アレルギー性鼻炎であれば鼻粘膜の過敏性といったように、臓器の過敏性がそれぞれのアレルギーの病気をもたらす一方の大きな要因となっているからです。
そしてこの臓器の過敏性については後天的な要因が大きく関与します。
遺伝に関してこれまでの報告をまとめてみますと、親にアレルギーがない子どものアレルギー有症率は13〜14%、
片親にアレルギーがある場合は20〜38%、
両親にアレルギーがある場合は40〜58%という結果になります。
おおまかにいって、親にアレルギーがあり2〜3人の子どもがいれば、そのうち一人以上にアレルギーが出るという結果が出ています。
また、片親のみがアレルギーの場合は、父親よりも母親の影響のほうがはるかに強いことがわかっています。
母親の影響のほうがはるかに強いと考えられるのは、胎児の段階ですでに体内感作があり、母体を通じて侵入したアレルゲンに対して1gE抗体を作ってしまうからかもしれません。
実際に統計をとると、母親のIgE抗体値が高い場合は、アトピー性皮膚炎やぜんそくがより低年齢で、しかも高い割合で発症しています。
カテゴリー:アトピー

