ぜんそくの分頬とぜんそく発作のしくみ
ぜんそくはアトピー型、非アトピー型に分類されています。
アトピー型のなかに以前の混合型も含まれます。
また、外因性はアトピー型、内因性は非アトピー型にほぼ相当します。
アトピー型ぜんそくのメカニズム
アトピー型ぜんそくはアレルギー性ぜんそくとも呼ばれ、本人の既往や家族歴にアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアトピー性疾患を認めることが多く、
皮膚反応や血液検査にて、室内塵や花粉などのアレルゲンに陽性を示すタイプです。
非アトピー型ぜんそくは、気道感染によって発作が誘発されることが多いタイプで、発熱、膿性疾、咽頭部や扁桃の発赤などを認めることが多く、
皮膚反応は陰性で、多くは中年以降に発症します。
わが国ではアトピー型70%、非アトピー型30%ぐらいの比率であろうと考えられています。
アトピー型ぜんそくの発作のしくみは、次のように考えられています。
まず、肥満細胞の表面で1gE抗体とアレルゲンが反応し、肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質(メディエーター)が放出されます。
これらの化学伝達物質は気管支の平滑筋を収縮させてけいれんを起こすほか、粘膜の浮腫を起こし、気管支狭窄を起こします。
また分泌を元進させる働きもあり、鼻水や気管支粘液、つまり疫を増やすので、これも気管支を狭くする一因となります。
これが即時型反応と呼ばれるもので、これによって起こる症状はアレルゲンを吸入して15〜30分後に最大になり、1時間くらいでおさまります。
これで症状がおさまれば軽い発作で済むわけですが、ぜんそく患者の約半数では4〜8時間後に再び、遅発型反応による発作が起こります。
遅発型反応は、いわば好酸球によって起こる気道(IL-5)などによって気管支に集められます。
そして肥満細胞から放出されたのと同じロイコトリエンなどの化学伝達物質を出し、これらの作用で平滑筋を収縮させ、粘膜に炎症を起こすのです。
この炎症によって粘膜にむくみが生じ、平滑筋の収縮によって狭くなった気管支をますます狭くするため、ぜんそくの症状が悪化することになり、一〜二日は続きます。
好酸球からはMBPやECP、EPOといった物質も放出されますが、これらは組織破壊力をもつタンパクで、その作用によって気道粘膜の上皮がはがれたり、
細胞と細胞の間隔が開いてしまうなど、気道上皮が破壊されてしまいます。
これにより、ますます刺激に対して過敏になって症状が悪化しやすいのです。
上皮が破壊されると気道の知覚神経の末端にある知覚受容体が露出し、これが肥満細胞や好酸球から出たヒスタミンやロイコトリエン、その他のいろいろな刺激を受けて神経ペプチドなどの伝達物質を放出します。
するとその作用で気管支が過敏になってしまうのです。
ぜんそくの患者さんはもともと気管支が過敏になっていますから、この刺激によって過敏性がさらに元進されます。
そのためにさらに外界からの刺激に敏感になり、次の発作が起こりやすくなり、慢性化へとつながっていくわけです。
非アトピー型ぜんそくのメカニズム
非アトピー型ぜんそくについては、まだ図式化して示すだけの詳しい発症機序はわかっていないのですが、非アトピー型ぜんそくを起こす誘因となるものは、気迫感染のほか、冷気、大気汚染物質、ストレスなどがあります。
発作を起こす経路は、副交感神経によるもの、肥満細胞を介したもの、リンパ球への直接作用によるものなど、いくつかの説が考えられています。
このうち、冷気や大気汚染物質、ストレスなどは、気道上皮にある知覚受容体の一種である刺激受容体を刺激し、副交感神経を介してアセチルコリンという物質を放出させ、
さらに神経ペプチドをも放出させて、気道を収縮させたり気道過敏性を元進させるといわれています。
気道感染もまた副交感神経を介してアセチルコリンを放出させたり、気道上皮に直接作用して炎症を引き起こしたり、肥満細胞からメディエーターを遊離させたりして、ぜんそく症状を起こすと考えられています。
いずれも明確にはわかっていないものの、ほぼ間違いなく肥満細胞や好酸球が重要な役割を果たしていると考えられています。
スポンサードリンク
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:ぜんそく

