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通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎の原因にはハウスダスト(室内のチリやほこり)、ダニ、草木の花粉類約80種のほか、カビや動物の毛、昆虫の排泄物など多種多様です。
発症の好発時期から、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎に分けられます。
通年性の多くはハウスダストあるいはダニのアレルギーで、季節性のほとんどが花粉症です。
花粉症の原因は文字通り植物の花粉です。
花粉症の代表的なものとしては、スギ、カモガヤ、ブタクサがあり、いずれも地域によって花粉の飛散時期が若干異なりますが、季節性が明らかです。
アレルギー性鼻炎の原因は一つとは限らず、ハウスダストと花粉の両方が原因のこともしばしばあります。
花粉症の人も原因は一つとは限らず、数種の花粉で発症している人も少なくありません。
花粉症で最も多いのは、早春から春にかけて起こるスギ花粉症ですが、スギ花粉症の人の70%以上がヒノキの花粉症を併せもっています。
スギ花粉症の患者さんのなかでも、ヒノキに対してもアレルギーをもっている場合は、症状が遅くまで残る傾向があります。
ヒノキは木材としての価値も高いため、現在も植林が続けられています。
樹齢20〜30年で大量の花粉が飛散するため、21世紀はヒノキ花粉症も大きな問題となる可能性があります。
さらに初夏から秋にかけて症状が強くなるカモガヤ花粉症を併せもつ人も、スギ花粉症の30〜40%にみられます。
また、夏の終わりから秋にかけて症状が強くなるブタクサ花粉症も多く認めます。
このように種々の花粉による重複感作も増加し、花粉症は必ずしも短期の季節性といえなくなってきました。
さらに最近では、幼稚園児や小学生にも発症がみられるという低年齢化も特徴であり、高齢者を除けば自然治癒が非常に少ないことから、小児期から花粉症と一生をともにすることが危惧されています。
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ハウスダスト・ダニとアレルギー性鼻炎への日常生活での対策
鼻アレルギーの主要なアレルゲンにハウスダスト(室内のチリやほこり)、とくにダニがあります。
ダニは高温多湿を好むため、日本では春から夏にかけて繁殖します。
その他の時期はダニの数そのものは減少しますが、ダニの排泄物や死骸は残っている可能性があります。
最近では、一年中暖かく密閉度の高い家も多く、ダニのよいすみかが多くなっているということができます。
家のなかのダニの量は、ジュータン、昼、フローリングの順番で多く、ジュータンあるいは畳をフローリングに変えることでダニの量をかなり減らすことができます。
また、フローリングに変えることができなくても、頻回に掃除をすることでダニの量を減らすことができます。
掃除をする際には、吸いとったダニが排気から再び飛び散らないような種類の掃除機を用いるように注意することも大切です。
家のなかで、寝具は、ダニにとって日坂も居心地のよいすみかの一つです。
布団のなかに入るとアレルギー症状が起こる場合は、布団のなかのダニによって起こっている可能性が考えられます。
できるだけ晴れた目には布団を干し、ダニが好む人間の汗などの湿気を飛ばし、布団をたたき、掃除機でその表面を吸うことでダニの量を減らすことができます。
また、ベッドのマット、布団、枕などにダニを適さない防ダニカバーをつけることも有効です。
急に寒くなり、押入のなかの布団を出すとアレルギー症状を起こすことがありますが、これは押入に入れていた布団のなかでダニが増殖していた可能性があります。
そのため、布団を押入のなかにしまう際はよく干して湿気をなくし、掃除機で吸ってビニール製の袋などに密封してしまっておくとよいでしょう。
同じようにソファー、カーテン、ぬいぐるみなどもダニの巣となっていることがありますので定期的な手入れが必要です。
犬やネコなどのペットを飼っている家は、屋外で飼っていても飼っていない家よりもダニの墨が多く、
室内で飼っている場合は、ダニの量がペットを飼っていない家に比べて5〜10倍多く認められたという報告もあります。
ダニにとって、暖かいペットの毛は格好のすみかということができ、その毛自体もアレルギーには悪影響を及ぼします。
可能であれば、アレルギーの病気をもっている人がいる家では、ペットを飼わないことがすすめられます。
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アレルギー性鼻炎とは
先天的に各種アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に対して過敏に反応し、じんま疹や湿疹、ぜんそく発作、鼻みず、くしゃみ発作、目のかゆみなどが起こる素因をアトピー素因といいます。
このうちとくに湿疹を起こすものがアトピー性皮膚炎です。
治療としてはアトピー性皮膚炎はスキンケア、軟骨療法が主体となり、内服療法は補助的になります。
一方、じんま疹はは内服療法が中心となり、その内容はアトピー性皮膚炎の内服療法とほぼ同じです。
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アレルギーと免疫の関係
「アレルギー」という言葉が初めて使われたのは、1906年のことです。
オーストリアの小児科医ピルケが、ギリシャ語の「変わった」という言葉と、「作用」とか「反応」を意味する言葉を組み合わせて、「変じた反応能力」という内容の医学用語として提唱しました。
その「変じた反応能力」とは、当時盛んだった免疫学の研究から生まれた概念です。
昔から、ある種の病気は一度かかると二度はかからないことが知られていました。
これは体内に自己にとっての異物が入ってくると、これを識別して異物に対抗する「抗体」が作り出され、異物を無力化しようとする機能が働くからなのです。
これを「疫」を「免れる」という意味で、免疫反応と呼んでいました。
この免疫反応の機能を利用して、ごく微量の病原菌を接種してその病原菌に対する抗体を作らせ、
再び病原菌が侵入したときには、この抗体による抵抗力によって病原菌を無力化しようとする試みとして、予防接種や抗血清などが研究されていました。
ところが、通常は一度予防接種をして抗体ができると、同じ注射を二度目にしたときの反応は弱くなるはずなのに、ときには異常なほど過敏な症状が起こるケースがありました。
本来は生体にとって有利に働くはずの免疫反応が、不利に働いてしまったのです。
しかし、結果的に生体にとって有利であっても不利であっても、異物に対して抗体ができたために、からだの反応力が変化したことに変わりはないとピルケは考え、これを「アレルギー」と名づけたのです。
その後、ピルケの提唱した「変じた反応能力」は、広い意味の免疫反応と考えられるようになり、
「アレルギー」という言葉は、そうした免疫反応のうちの生体にとって不利な反応に限定して使われています。
たとえば、あなたが風邪をひいたとしましょう。
あなたの体内では風邪のウイルスに対するリンパ球が働き、あるいはウイルスに対する抗体が作られて、それによって風邪の症状は次第に軽くなるはずです。
また、あなたのからだが弱っていたりすると細菌がウイルスとともに活動し、肺炎などを併発します。
しかし、そのときに細菌に対する抗体が体内にあれば、その免疫反応によって細菌は無力化され、回復にむかうことになります。
これが免疫反応です。
ところが、アレルギーの人はリンパ球や抗体が、正常な人では通常問題とならない抗原、たとえばスギ花粉やダニなどと過敏に反応して、花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
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アレルゲンのいろいろ
アレルゲンは、アレルギーの原因となる抗原のことで、IgE抗体と反応してI型のアレルギー疾患を起こすものを指します。
ハウスダスト(室内塵)とダニ
空気中にあって、私たちが吸入することによって体内に侵入する抗原を吸入性アレルゲンといいます。
そのなかで重要視されているものは、ハウスダスト(室内塵)です。
都市化の影響や住宅の気密化はハウスダストの増加を招き、なかでもハウスダストに含まれるダニの増加が問題になっています。
ダニは世界中のあらゆるところに棲息し、とりわけ家屋のなかには30〜40種類ものダニが住み、その数は一家屋でおよそ数千万から数百億と推定されます。
そのなかで最も多いのが、ヒョウヒダニに属するヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニの二種類で、全体の60〜90%を占めるといわれています。
これらのダニは気温20〜30度、湿度75〜85%と高温多湿を好むところから、7〜9日に多く繁殖して冬には数が減り、
春になって気温が高くなるにつれて再び増加してきます。
ダニは気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの原因アレルゲンですが、
このダニの数の変動は、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎の好発時期が春と秋であるという事実と一致しています。
花粉
このところ花粉症が激増しています。
その原因アレルゲンのなかで白坂も重要なのはスギ花粉です。
そのほか、ヒノキやバンノキなどの樹木、カモガヤ、オオアワガエリなどのイネ科植物、ブタクサ、ヨモギなどの雑草も全国的にみられるアレルゲンです。
ただし、たとえばスギ花粉は北海道では少ないなど、地域による差はあります。
そのほか特定地域では、テンサイ、桃、りんご、除虫菊なども、その栽培者を中心にアレルギーを起こすことが知られています。
花粉はサイズが大きいので気管支にはなかなか入りにくいのですが、その断片などがぜんそくの原因となることがあります。
サイズが大きい分、目や鼻の粘膜でひっかかって反応して、そこでのアレルギーを引き起こすことになるわけです
カビ
カビも、わが国の高湿多湿の気候がその繁殖に適していることもあり、ぜんそくやアレルギー性鼻炎のアレルゲンとして重要です。
アレルゲンとなるのはカビの胞子で、空中に浮遊するため、吸い込むことによって体内に侵入します。
主なものは、カンジダ、アスペルギルス、ぺニシリウム、アルテルナリア、クラドスポリウムなどで、多湿期のあとの乾燥期に増加するため、梅雨のあとや9〜11月に増加します。
花粉と違い地域的な分布の差はあまりありません。
ペットの毛や垢など
ペットは苦は戸外で飼うのが普通でしたが、住宅の高層化、集合化によって室内で飼うことが多くなり、ペットアレルギーが増加しています。
犬、猫、ハムスター、モルモット、ウサギなどでは、毛や垢や唾液、小鳥では羽毛がアレルゲンとなりますが、
住宅の気密化によって濃縮され、より影響が大きくなってきます。
また、ペットのふけはダニのえさともなり、さらに空中の水分を吸収して室内湿度を高める原因ともなっています。
こうしたことも総合的に働いて、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎を増加させる一因となっています。
食物アレルゲン
食物によるアレルギーは、古代ギリシャ時代の記録に残っているほど古くから存在しています。
その症状はぜんそく、じんま疹、アナフィラキシーショックと呼ばれる急性の全身性ショック状態、消化器症状など多彩で、
その反応のメカニズムもI型に限らず�V、�W型などさまざまです。
さらに食品添加物によるアレルギー様症状などもあり、食物と症状との因果関係が特定できないことも少なくありません。
子どもについては、「卵、牛乳、大豆」が3大アレルゲンといわれています。
このうち卵は約半数を占め、次いで多いのが牛乳です。
子どもは魚介類に対して反応を示すことは少ないのですが、逆に大人では魚介類に反応しやすい傾向がみられます。
また大人では小麦粉や米などの穀物も重要なアレルゲンとなっていますが、最近は学童期以降の子どもにも、小麦粉や米、そしてそばによるアレルギーが増えています。
いずれにしても、子どもに比べると大人には食物アレルギーは少なく、アレルゲンとしての重要性は低いといえます。
なお、食物アレルゲンで大切なことは、たとぇば卵がアレルゲンである場合、卵を使った菓子や加工品にも反応が出る点です。
アレルゲンを除去する場合は、その食物を使った加工品も含めて除去しなければなりません。
そのほか、食物に含まれているヒスタミンやコリンがアレルギーのような症状を起こすこともあります。
これは本当の意味でのアレルギーではなく、その原因となる食物もアレルゲンと区別して、仮性アレルゲンと呼んでいます。
ヒスタミンを多量に含む食物は、ほうれん草、なす、竹の子などで、コリンを含む食物は、トマト、なす、竹の子、山いもなどです。
薬物アレルゲン
薬物によるアレルギーでは、I型アレルギー反応に限らず、�U、�V、�W型も関係して、さまざまな症状が起こります。
湿疹などの皮膚症状が大半を占めますが、ひどい場合にはショック状態になることもあります。
近年、薬の使用量の増加とともに薬物アレルギーの発症例も増えています。
アレルギーを起こしやすい薬物は限られており、主なものは、抗生物質や解熱鎮痛薬、化学療法薬、�]線造影剤などです。
また、重大なショックを起こしやすい薬物として、局所麻酔薬もあげられます。
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アレルギーとは
気管支ぜんそくやスギ花粉症などのアレルギー疾患は、�T型アレルギー反応が原因となって起こります。
そして、その疾患の症状をコントロールするために、さまざまな薬が用いられます。
薬を適切にご使用いただくには、病気のことをよく知っていただくことが大切です。
「アレルギー」について述べます。
アレルギーという言葉は、日常生活でもよく用いられています。
本来、アレルギーとは「身体に不利益をもたらす病的な過敏症」のことをいいます。
そして、免疫反応の結果生じるもので、通常はI型アレルギー反応によるものを指します
またアレルギー疾患とは、I型アレルギー反応が原因となって生じる病気のことをいい、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・花粉症、アトピー性皮膚炎、じんま疹、食物アレルギーなどが含まれます。
カテゴリー:アレルギー性鼻炎

